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瑞樹「どう? 痛くない?」
恭介「うん……気持ち良いよ……」
瑞樹「そ? もし、恭ちゃんが……」
恭介「ん……?」
瑞樹「もし、恭ちゃんがして欲しいって言うならいつでもこうしてあげるからね……」
恭介「そ、そっか、ありがとう…………」
さっきまで耳の奥がむず痒かったけど、今度は背中がむず痒くなってきた。
でも、これはこれで嫌な感じじゃない……。
瑞樹「さっきね……恭ちゃんがわたしの名前呼びながら入って来たでしょ?」
恭介「う、うん…………」
瑞樹「あの時ね、なんだかすごく嬉しかった……」
恭介「なんで?」
瑞樹「だって……ほら、良くテレビであるじゃない。 初老の旦那さんが、長年連れ添った奥さんを
呼ぶシーン……」
瑞樹「なんだか、そんなシーンを思い浮かべ ちゃって……」
恭介「ああ……あの、買い物に財布を忘れるおばさん一家のアニメとかであるようなシーンだな」
瑞樹「うん……だからね……わたし思うんだ……」
瑞樹「ずっとずっとこうしていられたら良いのにって……」
恭介「………………」
瑞樹「この先もこうやって恭ちゃんに膝枕してあげたり耳かきしてあげたり……」
瑞樹「あのアニメのおじいさんおばあさんみたいになるまでずっと……こうしてあげられたら……」
恭介「みず……き……」
いったい、瑞樹は今どんな表情をしてるんだろう?
微笑んでいるのか、それとも……。
瑞樹「あ、あのね、恭ちゃん!!」
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